内陸国・スイスの”国際航路”でジュネーブへ~スイス旅2019⑦~

さて、スイス旅のまとめもだいぶ終盤です。先回はローザンヌのレマン湖畔のウシー地区で、スイスとフランスの国旗を掲げる船を見つけたので、飛び乗ってみようと思いついたところまで。

ローザンヌのオリンピック博物館~レマン湖岸を散策して国際航路に乗り込む~スイス旅2019⑥~
さてスイス旅の記録です。前回まではこちら↓ローザンヌ市街の古き良き旧市街散策を終えて、今度はレマン湖岸のウシー地区へ。 ウシー地区は旧市街に比して新しく、ちょっとした保養地のような位置づけでしょうか。 行きたかったのはオリンピック博物館。2020年には日本でオリンピックがありますからね。 オリンピック博物館の門。フランス語圏なの...

さっそく船着き場でタイムテーブル(時刻表)をもらいます。ローザンヌからジュネーブまで直行する船は1日2本だけ。そのうちの1本の船が私が船着き場に来た30分後に出るようです!

いいタイミング。迷わずジュネーブ行きの乗船券を購入します。乗ったのは14:05発の船。

航海のルートは、ローザンヌを出てレマン湖北岸の街を飛び石のように停泊して、フランス側のYvoire(イヴォワール)へ。その後再度スイス側のレマン湖北岸の街を回りながらレマン湖の最南西端のジュネーブに到達するというルート。

乗船券はこんな感じ。

2等で45スイスフラン(約5000円)。上のタイムテーブルによるとローザンヌ→ジュネーブは3時間40分の船旅です。ちなみにこのチケットの下に一緒に写っているのが国鉄のジュネーブーローザンヌ間のチケットでこちらは2等で27スイスフラン。列車ならこの区間は40分ほどですから、船旅のほうが金と時間を費やす贅沢なものです(^^)

金銭面はともかく、時間面からも、同行者がいたらこんな船旅をするのは難しいだろうなと思い、今回は船に乗るのに決めました。水上からスイスの陸を眺められるのも、いろいろな”港”に寄港していくのも面白そうですしね。

そうこうしているうちに今回乗る船が入港してきました。
細長いスマートな船です。船首にはフランス国旗。船尾にはスイス国旗。スイス所属でフランスにも行く船らしい特徴です。

船首には鐘がありました。船の名前と思われるSIMPLON(スイスとイタリアの国境の峠名に由来?)と1915の文字。数字は建造年でしょうから、船齢104歳!

船齢は高いですが、いろいろ手を入れられているのでしょう。至って快適な旅客船でした。
私は2等席の一階部分に乗ります。2階部分は1等のようです。折り畳みの快適そうな椅子が並べられています。

2等は客層は若め。破れたジーンズを履いたバックパッカーっぽいような客もいました。1等はマダム!ってな感じの方が多かったような?

私は船首近くのオープンデッキに陣取ることにしました。天気は曇りですが、雨は降っていないので外でも気持ちいい。出港したら船首のフランス国旗をはためかせて進みます。

振り返るとローザンヌ市街。高い尖塔はローザンヌ大聖堂です。湖岸には舫ってあるヨットも多く、裕福な方が多いことが窺えます。

出港して15分で最初の停泊地であるサンシュルピスの港に停泊します。
港はとても簡素な造りで”無人駅”状態。あまり乗ってくる人もいなかったようですが、数少ない乗客は船内で乗船券を購入しているようです。錨を下すわけでもなく桟橋に横付けして簡易的な橋を渡して乗降していました。穏やかな湖だからこそできる船の乗り降りの仕方です。

↑写真の左側に写っているのはサンシュルピスのシンボルであるサンシュルピス教会。何気なく写っていますが11世紀ころから建っているなかなかの歴史がある建物です。

船の内部も回ってみます。
大きなエンジンが動いているのがエンジンルームの窓からのぞき込めます。船齢は104歳ですがまだまだ元気。ピカピカに磨かれ、大事にメンテナンスされて使われているのでしょう。

次の寄港地モルジュの街並み。画面左で見切れているのがシンボリックなモルジュ城。

次の停泊地。サン・プレの 船着き場。ここも簡易な船着き場でした。サン・プレは昔ながらの街並みが良く残っている街のようです。
スイスに来ると旗や紋章をよく見かけます。フランスとスイスの国旗はともかく、緑と白の旗は当地のヴォー州の旗。奥にある赤字に白いモチーフが入っている旗はサン・プレの旗のようです。

そして徐々に天候も回復し青空に!天気が良い穏やかな航海は続きます。

レマン湖畔にはいかにもお金持ちが住んでそうな良い感じの家が見えたりします。こんな家に住めたら気持ちいいだろうな。。。
湖畔にはこのような家がちらほらあります。ジュネーブやローザンヌの喧騒を避けて暮らしているのでしょうか。お金持ちなんでしょうね。

次の寄港地はロール。日本語のwikipedia情報があり、これによると映画好きな方には知られた街なのかな?船からはシンボリックなロール城がよく見えました。

ロールからはレマン湖の南岸側のフランスの港を目指します。 
フランス国旗をはためかせる船首の先に見えているのはフランスの領土。スイスはEUには加盟しておりませんがシェンゲン協定に加盟しているので、フランスとスイスの間に入国審査のようなものはないのです。が、やっぱり国境を超えるというのは不思議な気分。

しかし、晴れてきて気温も上がり、暑い。喉が渇いたし湖上を行くのも気分が良いので、昼間っから一本飲むことにしました。
レマン湖に捧げる一本です。スイス西部でよく見るCARDINALのビール。売店で売っています。

冷たいビールをラッパ飲みしていると徐々にフランスの側の街が見えてきます。

瀟洒な街。

着いた港はイヴォワール。この街は「フランスで最も美しい村」「レマン湖の真珠」とも呼ばれるような美しい街とのこと。木のバルコニーを持つ石造りの家、花々が咲き乱れる道などが印象的な村のようですが、、、今回は残念ながら船上から眺めるだけ。
確かに港の雰囲気もスイス側の街とはちょっと違う。乗り込んでくる客が非常に多い!今まではがら空きでのんびりという雰囲気でしたが、半分くらいの座席は埋まってしまいました。

フランス滞在も一瞬で、離岸です。湖上からもきれいな街並みが望むことができてゆっくり来たいな、、、と思います。

イヴォワールを出てほどなくジュネーブ発ローザンヌ行きの船とすれ違います。手を振りあうのも良いものです。おそらく向こうの船に乗っている人たちとはもう出会うこともないのだろうけど。

ここらへんで3時間40分の船旅のようやく半分。

次の寄港地はニヨン。左上に写っているのがシンボルのニヨン城。しかし大体の街にはこの手の城があるような。
ニヨンは実はひょんなことから過去に数時間滞在したことがある街です。こちらに掲載してある桟橋が↑の写真の桟橋。不思議なものです。

ニヨンを出ると、あとはレマン湖北岸に沿って何個かの街に停泊しながらジュネーブを目指します。が、私もビールを飲んで良い気分になり、フランス側の街も見たしニヨンも見たので、あまり気合も入らない。。。ベンチで昼寝をしています。

昼寝から起きたら舳先にジュネーブのシンボルの大噴水が見えていました。良いタイミングで起きた。

ジュネーブのヨットハーバーに止まるヨットの数が半端ないですね。さすが国際金融都市です。

船は大噴水の麓を通ります。
このジュネーブの大噴水、世界最大級の高さのようで、写真にすると大したことなさそうですが、ふもとの見物客や背景の建物と比べると、非常に大きな噴水。

噴水の横を通りすぎ、振り返ったら順光になります。

噴水のしぶきには虹がかかる不思議な光景。


同乗の客みんなで噴水を眺める。これも不思議な一体感。この噴水を湖上から眺められるのも船旅の特典だなと。


噴水近くのレマン湖の灯台にたなびく日本の鯉のぼり!

レマン湖の最下流にかかるモンブラン橋が見えてきたら船旅も終わり。この橋のたもとにある船着き場が終点のジュネーブ・モンブラン港になります。

約4時間の船旅を終えたエンジン部。1915の文字が誇らしげ。本当にピカピカに磨かれています。

機関士?からオイルを注がれていました。

壁に貼ってあった諸元表。フランス語はわからないけども1914年から1915年にかけて建造されたことは伺えます。船名のSIMPLONはスイスとイタリアの国境の峠の名前からでしょうか。

名残惜しいですが、下船して改めて振り返る。ジュネーブの大噴水とSIMPLON号とスイス国旗がばっちりと見えます。3時間40分の船旅を終えた後はジュネーブの旧市街をぶらぶらすます。

しかしスイス滞在も残りわずか。全力で楽しむジュネーブ滞在の続きはこちら↓

ジュネーブ市街散策・観覧車や”壊れた椅子”に衝撃を受ける~スイス旅2019⑧~
スイス旅も佳境。スイス滞在記録の先回はこちら。先回のレマン湖の航海は楽しかった。 スイス滞在は終盤戦です。あとはジュネーブ市内をぶらぶらして、帰国です。 ジュネーブ旧市街をうろうろします。夏のスイスは日が長く爽やか。 石畳の上にパラソルを広げて屋外でビールを飲んだりして過ごしているのは、素敵な雰囲気。簡易的なメリーゴーラウンドも良いで...

 

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