先回はスイスのお土産の話を書きましたが、そのうちの一つに時計も探していたのです。
今回スイスに来たら見てやろう・あわよくば土産に買っていこう、と思っていた時計は、スイス連邦鉄道(国鉄)の時計。
スイス国鉄の時計はシンプルなデザインですが、とても見やすい時計でMONDAINE社がライセンスを取得し、同デザインの腕時計を販売しております。またApple社が「iOS 6」の時計のデザインでスイス国鉄の時計のデザインを真似したとかで問題になったこともありました。
一回目のスイス訪問時は時計どころではなかったし、二回目は国鉄を使わず国鉄の時計を見ることはなかったので、今回は国鉄の時計を観察しようと思って来国しました。
まずは土産品を探す前に実際のスイス国鉄の時計を見ることにします。さっそく手近なスイス国鉄の駅のホームに出向いていったら、、、ありました!
この先っぽが丸くて赤い針の秒針と数字の無いシンプルな文字盤がスイス国鉄の時計の特徴です。
事実上のジュネーブ中央駅と言っても良いコルナヴァン駅構内のメイン案内板に据えつけられている時計もやはりこのデザイン。やはりスイス国鉄の誇りなのかな、と思います。
ジュネーブ近郊の小駅のプラットホーム。三つの時計が写っていますが、みんなこのデザインです。
私が今回見た限り、一部例外がありましたが、スイス国鉄のホームや構内に掲げられている時計は、ほぼこのデザインの時計でした。
このスイス国鉄の時計は変わった特徴がありまして、秒針の動きが普通の時計と違います。 00秒のところに秒針が来ると、、、
この12時の位置で秒針が止まるのは”Stop to Go”と呼ばれる機構で、wikipediaによると、”秒針は若干速く周っており、毎分0秒の位置で一旦停止し、分を告げる信号を受け取ってから再び回転する。(この時計を設計した)ヒルフィカーによれば、この秒針は「毎分最後に静止し、列車の定時運行を容易にする」”とあります。要するに58秒で一周して、12時のところで2秒待ってから再度動き出します。
正確さを尊ぶスイス国鉄らしいです。 こういった何か一風変わった頑固なところもこの時計に惹かれる魅力のひとつです。ホームの二連国鉄時計の動きもこの通り。
この国鉄の時計を存分に眺めてから、満足して電車に乗りました。スイスの電車はきれいで新しく、最近の日本の電車のように液晶ディスプレーが設置され、行き先やら到着時間やらが載っていたのですが、、、
右下に鉄道時計と同じデザインの時計が表示されているのを見つけました。
と、なると気になるのが、この液晶ディスプレイの時計の秒針が12時に来たときにどのような動きをするか。。。
これも動画に収めてきましたので、気になる方は是非。
さて、この鉄道時計はMONDAINE社が国鉄のライセンスを取って一般向けに売っていると冒頭に書きました。おかげで、この時計は日本でもヨドバシカメラやビックカメラの店舗やアマゾンなどの通販サイトで購入できますが、スイスでしか手に入らないモデルやイカすモデルが売られていればこれを購入していこうと思っていたのでした。MONDAINEの時計はスイス国鉄駅のちょっとしたスペースでも売られていますので、探してみます。
これはジュネーブ空港の連絡駅のみどりの窓口的なところにあったショーケース。
しかし時計用のスペースはあまり大きくなく品揃えは微妙でした。
国鉄自身もあまり売る気もないのかな。値段もなかなか立派で、これなら日本のヨドバシカメラやアマゾンのほうがだいぶ安いぞ。。。
他にも何個かの駅で時計を探しましたが買いたいほどのものは見つかりませんでした。このMONDAINE社の時計も、もっと専門的に扱っていそうな店が街中にあるのかもしれませんが、今回は時間がなくて訪問できずにタイムアップ。次回の訪問のときの楽しみになりました。
今回は淡々と滞在が過ぎ、あっという間の滞在時間な感じがありますが、そろそろ日本に帰国します。
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