北海道紋別市にあるオホーツクとっかりセンターはアザラシが好きな方にはとーってもよく知られた施設で、ある意味聖地ともいえるような施設。
私も北海道に住んでいたころは足しげく訪問しており、私が訪れたアザラシ飼育施設の中では最多訪問回数となる施設です。私自身が北海道から引っ越し、本州に移住して以来、足が遠のいており、先回の訪問は2008年2月。なんと15年もの年月が経っていました!自分でもびっくりするほどの年数。そんな前だっけ…、という感覚です。2008年産まれの子が中三になっているレベルか。。。
2~3年前にオホーツクとっかりセンターのwebサイトを見たら、ゴマフアザラシのコムケをはじめ何頭かの当時のアザラシがまだ元気な様子であることを確認しました。とはいえ相当の高齢アザラシになっていますので、これはコムケたちが元気なうちにひさしぶりに訪問しておかねば、、、ということで訪紋の機会を窺っていたのですが、念願叶って久しぶりに訪紋してきました。
ここでは2023年3月の訪問時のオホーツクとっかりセンターの様子を紹介しつつ、私の記憶の中にある昔のとっかりセンターの様子も紹介してみようと思います。思い入れが深い場所で15年間の溜まった想いがありますので、長い記録になると思います。
15年ぶりにオホーツクとっかりセンターの門をくぐる!
2023年3月、レンタカーで紋別にやってきまして、見慣れたゲートを久しぶりにくぐります。
見慣れているアーチ状のとっかりセンターのゲートですが、このゲートは微妙にリニューアルされています。
以下は2005年2月に撮影したゲートの写真。(↑は駐車場側から撮影。↓はセンター側から撮影されている。)
かつてはゲート表面の板目がくっきりしていました。現在はこの上に何か貼ったのかな。書かれている文字も”オホーツクとっかりセンター ゴマちゃんランド“→”オホーツクとっかりセンター アザラシランド“になりました。ちなみに2005年当時もすでにワモンアザラシやアゴヒゲアザラシが暮らしており、ゴマちゃん(ゴマフアザラシ)だけではないアザラシ構成になっていました。
入場ゲート!
懐かしいな。このゲートは多分2008年当時と変わっていない、と思います。相変わらず入場料は大人200円(小中高100円。幼児無料)のまま。
この物価高の中、まったく値上げしていない。。。安いのはありがたいのですが、私の中のもうちょっと入館料上げても構わない施設ランキングでぶっちぎりの1位。
今回は入場無料の幼児の娘を連れているので抱っこして入館。幼児を抱っこしたまま、入館ゲートにコインを入れて、入館バーを押して入る難しさを自身で感ずることに、時の流れを感じます。
ちなみに今回は紋別の”観光3施設入場セット券”を流氷科学センターで購入しました。これを購入すると、オホーツクとっかりセンターの入場用のコインを渡されます。このコインが素敵で持って帰りたい誘惑。
とっかりセンターに入場時にこのコインを使わず、現金払いをすることもできますが、倫理的にはまずい。↑の写真を撮って、このオリジナルコインはきちんとセンターの入場ゲートに収めてきました。コインの刻印が昔の「ゴマちゃんランド」のままななので、昔から使われているのでしょうね。やっぱり個人が持ち帰ったりしてはいけないもののように思います。
オホーツクとっかりセンター・アザラシランド入場
とっかりセンターに入場。プールや建物の基本構造は2008年当時から変わっていない様子。
↑は私が通っていた頃にはまだいなかった若い個体と思われますが、相変わらずとっかりセンターのアザラシは優しい顔をした個体が多いように思いました。
アザラシの給餌解説
入場してすぐに給餌解説が始まるタイミング。給餌開設時に開放されるアザラシ広場に客も入って、職員さんからアザラシの解説を伺いながら、アザラシを個体近くで観察することができます。
アザラシ広場に出てくるアザラシ達。今回の訪問時には2回の解説を拝見できましたが、いずれもオスのゴマフアザラシが出てきてくれました。
私が通っていた2008年頃に勤務されていた職員さんはおそらくもういらっしゃらない。しかしヒトは変わっても、アザラシとの信頼・アザラシの統率っぷりは相変わらず。無形の財産で受け継がれているのだと思います。
アザラシを大切にしている感がひしひしと伝わってきます。
とっかりセンターの魅力の一つは、アザラシと職員さんたちの関係を垣間見られること。小さな施設だからこそできることかもしれませんが、これは野生のアザラシ観察にはない魅力です。
吻でグータッチ。何気ないですが信頼感が伝わってくるよう。
↓魚を美味しそうに食べる。
個体の模様がずいぶん薄いので高齢のアザラシかな。
給餌解説の様子をギャラリーするゴマフアザラシ。このアザラシたちはこの回の給餌解説時には出てきません。
給餌解説の合間に脱走してギャラリーに近づくオスの個体も。良いメスがいたかな?
いじらしいですね。
メスゴマフアザラシのコムケとの再会
この日に私が滞在していた間にメスのゴマフアザラシが給餌解説に出てくることは無かったのですが、給餌や健康チェックなどの作業は行われますので、プールの柵の外から作業を見学することはできます。メスゴマフアザラシの給餌・健康チェックの番になると、、、。
真っ先に出てきたのはやっぱりコムケ。昔から食いしん坊のアザラシで、何かといろいろPRして餌をもらおうとする個体。コムケはとっかりセンター初訪問の2005年から好きな個体です。
この日も同じ目論見で真っ先に出てきたようです。そして相変わらず太い胴回り。コムケの周りに同僚たちはまだ誰もいない。同僚たちはプールから出てこようか迷っているのですが、コムケは真っ先に出てきて、キラッキラな目をして魚がほしくてたまらなさそうな表情をしていました。
あまりに同僚たちが出てこないので、コムケ単独で給餌や健康チェックが始まってしましました。
徐々に同僚が集まりだす。
体のゴマフ模様は以前に比べれば薄くなったかな。換毛の季節のためか加齢のせいか。
↓約17年前のコムケの写真を貼ってみます。
体色が薄くなった感じは伝わるのではないでしょうか。
餌の魚をもらうため、忠実にサインをこなす。
ヨダレだらだらで、キラキラした目で職員さんを見つめている。本当に魚が欲しそう。
コムケの左目と左耳を結ぶ線の下に黒い大きなシミ?みたいなのができていました。一時的な物か、人間と同じように加齢によって出てきたものかはよくわかりません。
魚を頂く。
コムケはもはやかなりの高齢アザラシで、とっかりセンターのたいていの職員さんより年上と思われますが、一貫して食いしん坊キャラ。
コムケとは最初の出会いから18年経っているわけです。”紋別市在住・34歳・接客業の女性と妻と出会う前からの18年来の付き合い”と文字にすると、しっぽり耽美な感じもしますが、まぁ相手はアザラシだけど。
、、、コムケの事を語りだすと終わりが見えなくなるので、参考リンクを置いて先に進みます。
※参考1
※参考2
オホーツクとっかりセンターの展示の様子
メスゴマフアザラシ・プール脇のアザラシたちの名前。コムケの他、キテとかハナジロとかナオミとかビクとかは、2005-2008年頃にもセンターにいた個体たちで、名前に覚えがあります。メメは若い個体で私は初見。
↓半地下のプールの下を観察できる通路前にあった飼育アザラシの名前表。場所が暗いのとラミネートの反射で写り悪い恐縮画像です。こちらにはオスの名前も。オスアザラシでもカズキとかシノブとか大吉丸とか懐かしい名前があってうれしい。コムケの息子の海の名前も。
それにしても名前が懐かしい、飼育アザラシの半分近くの名前には見覚えがあり、勝手に同級会を開いているような気分です。
しかし、15年前から飼育しているアザラシの個体が、これだけ存命というのはすごいこと。寝ても覚めてもアザラシ救助隊の岡崎さんは獣医師資格をお持ちでしたし、センターの飼育技術がとても高いレベルにあるように思います。
アザラシランド性格診断。
私自身でやってみるとNのタクマ、はるみタイプ。おぼろげなコムケ記憶でコムケ想定してやってみたらしっかりIにたどり着けました!
オホーツクとっかりセンターのアザラシオブジェ
オホーツクとっかりセンター・アザラシランドを回っていると地面の上にこれまた懐かしいものが!
”センターの門番”と勝手に呼んでいた2体のオブジェ。比較的軽量で地面に固定されていないので、センターの敷地内でいろんなところに出没していた(動かされていた)ので、通っていた当時は行くたびに探して写真を撮っていました。君たちも元気だったかー!劣化した様子も無く、再会できてうれしいです。
↑2006年2月の門番たち。この時は柵の側で半ば雪に埋もれていました。屋外の厳しい寒さにさらされる環境ですが、しっかり15年以上乗り切っているのがすごい。強化プラスチック製かな?非常に軽量な材料なのですが。
オホーツクとっかりセンター・アザラシシーパラダイスへ
一度オホーツクとっかりセンター・アザラシランドから退出。今度はアザラシシーパラダイスへ。
アザラシシーパラダイスは2015年にできた施設で私は行くのは初めてになります。私が通っていた頃は”オホーツクとっかりセンター”といえば上で紹介した”アザラシランド”部分だけだったですが、現在は”オホーツクとっかりセンター”はアザラシランドとアザラシシーパラダイスから構成されるようです。アザラシランドから歩いてすぐの場所ではありますが、入場料金体系は別になっています。
アザラシシーパラダイスはアザラシランドに比して、アザラシとの体験に重きを置かれているようです。
入場前に顔はめ写真がありました。
サイト掲載用に娘抜きでも撮っておけばよかったな。。。
入場してアザラシと対面。3月にしては暖かい日だったので、こちらのアザラシはのんびりモード。
↑確かアグ。シーパラダイスではアグと日和(ひより)とキョロの3頭が暮らしているようです。アグは私が通っていた頃にすでにいたので、15年ぶりの再会。日和とキョロは初見。
アザラシシーパラダイスではアザラシへの指示を出す体験やエサやり体験ができます。私たちの時は我々の他にもう1組の方が参加されていて、2組で行いました。体験は6歳の娘にやってもらいました。娘曰く「3頭の中でも日和ちゃんとやりたい」とのこと、なぜ日和ちゃんなのか、理由は分からなかったけども。。。
指示出し体験中の娘。職員さんがお手本を見せてくれるので、その真似をする。バンザイのポーズの指示をしているところ。
アザラシ達も手慣れたもののようで、しっかり反応してくれます。娘の相手をしてくれたアザラシは確か娘の希望どおり、日和だったと思いますが、父はあまり記憶がない。↑写真を見る限り、背中の模様が独特なので、おそらく日和だと思うのですが、違ってたらすみません。
「子供がいて良かったな」と思うのはこの手の水族館や動物園の体験への参加時。おっさん一人で参加するのが若干恥ずかしかったり、そもそも他のちびっ子たちを押しのけておっさんが参加するのは気が引けて遠慮する時もあるのですが、子供がいれば「娘の付き添いで」という顔で堂々と参加したり撮影したりできるのが、ありがたい。またこのようにサイトにアップする時の写真としても身内写真だと使いやすいので。。。
餌の魚を与える。ホッケの半身だったかな。
体験自体は保育園年長の娘でもクリアできたので、そこまで難しいものではありませんでした。ただ娘が思っていたよりゴマフアザラシは巨大だったようで、アザラシが近づいてきたときは娘はちょっと怖かったようでした。妻が娘に寄り添っていたので逃げ出さずにすみましたが。
ちなみにもう一組の方の体験のアザラシはキョロのようでした。
キョロ。名前の通り目力がありますね。かっこいい顔のアザラシ。
紋別のゾウアザラシの滑り台に時間の経過を重ねる
アザラシシーパラダイスでアザラシへの指示出し体験とエサやり体験を終え、アザラシシーパラダイスを退場すると、娘が一目散に走っていきます。向かった先は、、、。
とっかりセンターを訪れたことがある方なら印象に残るであろうゾウアザラシの滑り台。娘もとっかりセンター周辺に着いた時から、気になっていた様子。
このゾウアザラシ滑り台も懐かしい。私がとっかりセンターを最初に訪れた2005年くらいは現在の場所ではなく、センターから見て対岸というか流氷科学センター側にポツンと設置されていたんですよね↓
その後2006年の春~夏あたりに現在の場所に移動されました。
2006年8月のセンターの訪問記録では、当時のセンター職員さんから伺った話として、以下のようなことを書き残していました。
かつてのこのサイトでも取り上げられてきたゾウアザラシの彼もセンター近くにお引越し。彼が最初にこの場所に来たとき、センターのアザラシたちからこの像が見え、アザラシたちはかなり警戒していたそうです。この眼は人間でも警戒しますよね。
https://pixisuke.com/archives/3302
そして2023年3月。
オホーツクとっかりセンターを背景に、歓声を上げて彼の背中を滑り降りる自分の娘の姿。あの頃は自分の娘がゾウアザラシの滑り台で遊ぶ姿は全く想像もしていなかった。
2005年の初訪問以来、18年の間に人間側はずいぶん変わってしまった気がしますが、センターのアザラシ達とゾウアザラシの滑り台と門番は案外変わらないものでした。20年近い時間の経過に感慨深いものがあります。
これを読んでいる若人がいたら”目の前に変なゾウアザラシのオブジェがあったとしても、それを15年後くらいに自分の子供と見に来て、今のあなたと同じように遊べるような人生を送りなさい、、、”と、何やらそれっぽい雰囲気を出しつつ、まったく内容がスカスカの話をしたい。
滑り台のスロープ面はこの年月の間に黄色→水色に塗り替えられてました!水色地の下に少し剥げて見えているのがかつての塗装かな。
このゾウアザラシの滑り台のモチーフがミナミゾウアザラシなのかキタゾウアザラシなのかは、あえて調べていないので正確には知りません。”ミナミ”と推測していますが、次の15年をかけて謎を解いていこうと思います。
、、、今回のこの記事、すでにかなりの長い記事になっているのはわかっているのですが、まだ書きたいことはあるのです。といって、二つの記事に分ける気にもなれないので、もう少し続けようと思います。
ガリンコ号乗り場・海洋交流館のラーメン屋「西や」さん
オホーツクとっかりセンターの向かいにはガリンコ号乗り場の海洋交流館。外見は変わっていませんが中はリフォームされ、フードコートができているし、セイコーマートまで入っています。ずいぶん機能的でおしゃれな施設の中身に生まれ変わったなと思いました。お店も多く入っているのですが、中でも気になっていたのはラーメンの”西や”さんです。
西やさんは、2006年の2月辺り?にガリンコ号乗り場の海洋交流館内に移転されてきたラーメン屋さん。私も移転間もない頃にラーメンを頂きまして、その美味しさに驚いたのです。
食べかけの写真で申し訳ないですが。こちらはガリンコ号乗り場に新しくできていたラーメン屋・西やさんのラーメンの写真です。こういった場所の食堂は、可もなく不可もなく、微妙なところ、、、という店もあると思いますが、ここのラーメンはとても美味しいです。北海道の観光地にありがちな微妙な”カニラーメン”とか出してないし。
ガリンコ号とオホーツクタワーの野生アザラシ 2006年2月19日より
ラーメンは嗜好品なので好みはあるかと思いますが、その美味しさに驚きまして、食べかけの途中だけど慌てて写真を撮った次第です。
こちらのお店は最近ガリンコ号乗り場に引っ越してきたそうで、以前は紋別市街で営業していたそうです。私は味噌が一番好きです。
ただ場所が場所だけに流氷シーズン以外はやっていけるほどお客さんが入るのか少し心配です。とっかりセンターに行ったら毎回寄りたい味なのでぜひがんばって欲しいです。
↑ずいぶん偉そうな書きぶりで恐縮ですが、ガリンコ号乗り場に移転してから17年、西やさんは健在なのか気になっていたのです。
2023年の海洋交流館内にしっかりと暖簾が出ていました。
開店間もない当時のおぼろげな記憶とは、お店のレイアウトが異なるような気がしますが、移転当初より店舗スペースが拡充されているような気がします。
そして西やさんのお店もここのガリンコ号乗り場の海洋交流館内だけではなく、紋別市内の氷紋の駅の他、小樽の駅前にも出店されているようです。”紋別”と”小樽”という北海道内のアザラシ観点では2大激熱の街に出店されてある辺り、店主さん?オーナーさん?などの偉い方が、コチラ側の方だったりして…。アザラシ好きな方はとっかりセンター訪問時でもおたる水族館訪問時でも西やさんのラーメンを頂くことができます。
さて、15年ぶりくらいに西やさんのラーメンを頂きます。注文したのは辛味噌ラーメン。
寒い屋外で消耗すると濃いラーメンが沁みますね。相変わらず美味しいラーメンで満足いたしました。
三代目のガリンコ号「IMERU」とⅡ型からⅠ型、さらにそのプロトタイプ「MITSUI AST-001」まで
海洋交流館内の西やさんの窓側の席に座れば、ガリンコ号を見ながらラーメンを食べることもできます。
海洋交流館の窓の外に停泊している紋別の流氷砕氷船「ガリンコ号」も3代目に代替わり。3代目のガリンコ号Ⅲ「IMERU」は2021年に就航した新造船。ガリンコ号Ⅱが2階建てだったのが3階建てになっています。あと船体の色が違います。ガリンコ号Ⅲ「IMERU」は、ガリンコ号Ⅱと比して色が薄いオレンジ色寄りになっています。生蟹(ガリンコ号Ⅲ)色と茹で蟹(ガリンコ号Ⅱ)色。そしてガリンコ号Ⅱも引退したわけではなく、現役で2隻体制となるようです。
流氷とアザラシを眺める観点ではⅢ型とⅡ型どっちがいいのかな。3階建てのⅢ型・IMERUのほうが眺望が効いて遠くまで見えるでしょうし、2階建てガリンコ号Ⅱのほうが海面・流氷面との距離は近いか。また速度面ではガリンコ号Ⅲ「IMERU」が16ノット、ガリンコ号Ⅱが11.4ノットなので、流氷が岸から遠い場合、Ⅲのほうが速度が出るので、流氷帯に到達できる確率は高い。乗ってみないことには何とも言えないですし、運要素もあると思いますが、汎用性は新型のⅢのほうが高そうです。
そしてガリンコ号最初期Ⅰ型の実物はとっかりセンターの裏手に展示されているのですが、あえて紋別のオホーツクとっかりセンターと同地域にある流氷科学センター”GIZA”に展示されているⅠ型の模型を掲載しておきます。船上の雰囲気は実物より、模型の方がよくわかるので。(実物は地面から見上げるような感じになりますので。。。)
また流氷科学センター「GIZA」にはガリンコ号好きにはたまらない展示もあり、それはこれ↓
ガリンコ号の特徴であるアルキメデス・スクリューを履いた「MITSUI AST-001」の模型。ガリンコ号のプロトタイプのようなもので、足にはアルキメデス・スクリューしか履いてないので船というよりは氷の上を走りまわる雪上車に近いイメージ。GIZAの展示の中にはこいつが走り回っていた頃の動画を見られるものがあるのですが、この動きが独特すぎて超面白そう!正直なところ、乗り物としてはガリンコ号よりこいつのほうが面白そうなインパクトのある動きをしているなと思いました。運転してみたいなー。それは無理としても、いつか目の前でスクリューをグリングリン回して動いている姿を見てみたいし、乗ってみたいものです。
オホーツクとっかりセンターのゴマフアザラシを眺めて時の経過に浸る
流氷交流館、流氷科学センター「GIZA」を後にして、オホーツクとっかりセンター・アザラシランドに再入場。今度は200円を支払って、のんびりとアザラシの様子を眺めます。センターではアザラシ達への給餌や健康チェックなどの作業をされていました。
職員さんからアザラシたちにひっくり返ってお腹を見せる指示。ベターっと寝転んで素直に指示に従っています。
首の下の皴、茄子漬のようなフォルム。短い手足。
職員さんにまとわりついてウェーダーをカリカリ。
しばらくしてアザラシに飽きた娘を妻がオホーツクタワーに連れて行ってくれたので、センターには私のみ残されました。
他にお客さんもおらず、スタッフさんも他の仕事をされているのか周りにおらず、一人でプールの柵にもたれて、午後になってのんびり転がっているだけのアザラシたちを眺め、ザパザパ揺れているプールの水の音、辺りを漂う以前と変わらない獣のような魚のような匂い、、いろんな感覚が、15年位前のとっかりセンターのプールの脇と同じ感覚の記憶。一瞬でタイムスリップ、、というか、本当に2023年だっけ?となる不思議な時間を過ごします。
日も傾いてきた閉館間際に退場します。
とっかりセンターは約15年ぶりの訪問でしたが、変わったもの、変わっていないもの、懐かしい風景に新たな知見、いろいろ織り交ぜた刺激に富む滞在になりました。
次は、、、15年後とは言わず、そんなに間隔を開けないで、近いうちに紋別を再訪したいな、と思います。
そして今回のエントリーはこのサイト内でおそらく過去最長。読むほうもお疲れになったと思います!最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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